お盆に思う。

お盆に入ったチラシ3種。
 お盆にはお寿司。……お盆に魚?
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 お盆に焼肉。……お盆にお肉?
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 お盆のお供えものは、お盆に入れば値下がりする。25日のクリスマスケーキのように…。
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 今では当たり前のことなのかもしれないが、私にはどうも違和感がある。
 小さいころ、「お盆には虫や魚はとったらあかん」(殺生はあかん)と親に言われ、つかまえた虫や魚は逃がしてやった。
 お盆には家に親戚が集まることが多かったが、お寿司や焼肉を食べたことはないし、普段通りのおかずだったと記憶している。 

 中学生のころだったか、お盆に友達の家に初めて遊びに行った。私立の女子中学校に通っていたので通学圏が広く、 友達の家へは電車とバスを乗り継いで行った。夏休みも毎日クラブ活動があったため、お盆休みにやっと遊びに行けたのだ。
 その日のお昼ご飯は、おにぎりと漬物、胡瓜とわかめの酢の物、味噌汁だった。友達のお母さんは、「ごめんね。今日はお盆やし、これで」と言った。わざわざ遠くから来てくれたのに…と申し訳なさそうだった。私は、お盆だからと、肉や魚を使わない精進料理で、きっちりすごしている友達の家に感心してしまった。いただいたお昼ご飯は食べ盛りの中学生にしては質素だったが、おくどさんで炊いたご飯で作ったおにぎり、お母さんが漬けたぬか漬けがとてもおいしかったことを覚えている。友達の家は大きな材木商だったので、余った端材を食事やお風呂に使っていた。当時でも珍しい、台所にはおくどさんがあり、お風呂は五右衛門風呂だった。

 お盆は、仏壇がいつもより華やかになり、人が集まり、浴衣を着せてもらったり、くるくる回る盆提灯がきれいだったり、子どものころは、なんとなく楽しかった。けれど、ワイワイ楽しむお祭りではないことは感じていたし、静かに進行する楽しい行事という感じだった。大人になってもお盆といえば、お墓参りと大文字の送り火ぐらいにしか関わってはいなかった。
 5年前に父が亡くなり翌年の初盆のとき母が入院中で、お盆のあれこれを私がしなければならなくなり、初めてその大変さがわかった。
 母から、お盆にしなければいけないことを書いたメモを渡された。
<お盆>10日ごろ、六道さんへお迎えに行く
 13日 花菓子、迎え餅(2個)、仏花(蓮入り)、盛物(大きい蓮の葉の上にのせる)。花屋で大きな蓮と一番小さな蓮を買う
 14日 おはぎ、そうめん(にゅうめん)、干椎茸細切り入れる
 15日 スイカ、白蒸し(近くのおまん屋さんにある)
 16日 早朝にご飯、アラメ煮(ひじき)揚げ入り、送り餅(2個)
      普通の仏花にする、すまし汁(ふ・椎茸入り)とろみをつける

 この一連の事々を嫁いで以来、母は毎年やってきていた。私は一度もしたことがなかったが、見てはいたのでメモを見ただけでなんとなくできた。

 父や祖父母の眠るお墓は、家から歩いて15分くらいのお寺にあり、毎年お盆と年末の檀家掃除のご奉仕には、私と息子が行っている。息子が小学校に上がる前から連れて行っていたのだが、本堂の長い廊下や階段の雑巾がけを丁寧にやってくれ、奉仕に来られている檀家さんたち(ほとんどがお年寄り)から頼りにされ、「えらいねぇ。うちの孫なんて家で寝てるわ~」と、ほめられ続けてきた。息子にすれば、ご奉仕のあとに出される夏はアイスクリーム、冬は菓子パンやみかんが楽しみで行き始めたのだが、6年生までずっと続けてついてきてくれたのは、檀家さんたちから「えらいね~」とほめられ、頼りにされることがうれしかったのかもしれない。家でも学校でも、一日にこんなにほめられることなんてないもんな~。

 今年、中学生になった息子。お寺の掃除はクラブ活動で行けなかった。お盆休みに入ったとたん、起きてくるのも昼前の生活。墓参りに行く前日、「明日は朝早くお墓に行くしな」と私が言うと、「朝、起こしてや」と息子。朝、どうせ起きてこないだろうと思っていたのに、ちゃんと起きて墓参りにもついてきた。桶に水を入れて運び、墓石にかけるのが彼の担当。「昔は、せのびして水かけて、自分にかかってたりしてたな~」「今は完全上から目線で水かけてるもんな」。母も思わず微笑む。

 近所の商店街の、ある店の前の小さな黒板には、毎日、お客さんに向けての言葉が書かれている。
 昨日書かれていたのは、こんな言葉。「みんなに今日、集まってもらったのは、ほかでもない。 by 先祖」。

 お盆にこんなことを感じるようになったのは、私もあちらの世界に近くなってきたからかな?
 お盆を過ぎたら、私は50歳の誕生日を迎える。
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by dodo-55 | 2013-08-13 17:34 | 京都


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