カテゴリ:家事・家仕事( 10 )

2年ぶりの、味噌作り

 2年前に大量に味噌を仕込んだが、今食べているのが最後の樽。2年前は、私と妹が別々に仕込んだのだが、私の仕込んだ方から開けたところ、まだ熟成が足りなかったのか、少しアルコール臭がした。今食べている樽は妹の方で、さすがに2年熟成だけあって、コクがあり何ともおいしい。

 毎年この時期、アメリカから一時帰国している妹が、味噌を仕込むため大豆や米糀を注文するというので、私も便乗させてもらった。聞けば、妹のやり方は「倍糀」といって、通常の味噌作りの倍の糀を使うそう。その分、甘みが増し、まろやかな味になるらしい。どうりで、おいしいはずだ。

 妹の友人から購入している無農薬玄米を、家の精米機で白米にし、知り合いの糀屋さんに持ち込み糀にしてもらう。できた糀はまだぬくぬくだった。大豆が3㎏、糀が倍の6㎏、塩1.5㎏。量が多いので、今年は2日間がかりで仕込んだ。
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大きな鍋2つで大豆をやわらかくなるまで煮込み、すり鉢やマッシャーで大豆をつぶす。何でもやりたがりの、3歳の姪っこもお手伝い。

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糀に塩を混ぜておき、
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つぶした大豆とよく混ぜる。
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つぶした大豆は、つまみぐいしてもOK。最後はマッシャーをなめてきれいに無駄なく?
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つぶした大豆に砂糖を混ぜて丸め、ココアパウダーをまぶせば、和風トリュフのできあがり。
これも、モクモクファーム「食育交流フォーラム」の分科会で参加した、大豆を使った料理のワークショップで教えてもらったレシピの一つ。味噌作りには、甘~いお楽しみ付きなのだ。
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最後は、消毒した甕や樽に詰めれば完成。おいしくな~れ。おいしくな~れ。味噌作りも4年目だが、手前味噌の味を知ると、市販の味噌はもう買えない。
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by dodo-55 | 2013-03-22 16:38 | 家事・家仕事

直して、あげて、あぁすっきり。

 直したら使える服やモノ、もう読まない本やマンガ、「また着られるかも」と毎年出しては片づける服などが、いつの間にかたまっていた。そのうち、そのうち…と置いたままにしていたのを、やっと片づけた。

 まずは、息子が読まなくなった本。絵本を卒業したあと読むような、絵が多めで字も大きい低学年向けの本が20冊ほど。大好きだった「かいけつゾロリ」のシリーズや、私の知り合いの児童文学作家の方からいただいた新刊本など。何度も読んだけれど、さすがにもう読まない。分厚いので、本棚の場所を取る。
 これは、息子が学童でお世話になっていた児童館へ。図書室に本がたくさん置いてあったのを思い出し、電話をして相談、本を見て決めていただくことにした。職員さんに本を確認していただいているとき、子どもたちが集まってきて、「わぁ、これ読みたい」と言い出し、結局全部引き取っていただくことになった。

 本といえば、もう一つ。これは相当古くて、私が小学生のころ読んで、そして息子にも何度も読んでやった幼年文庫シリーズ。「世界の名作童話・二年生」(偕成社・昭和40年発行)をはじめ、グリム童話や日本むかし話など小学校低学年用の本で、なんと監修が川端康成。さすがに紙が変色しているので、こちらは古本屋さんへ。

 息子の古着は、地域の児童養護施設へ。幼いころのものは、保育園のバザーに出していたのだが、今ぐらいのサイズになると保育園では売れない。ご近所さんからもらった古着や学校の上靴など、結局使わずにそのままというのもある。一人っ子なので、息子が着たあとまわせる人がいない。甥っ子はアメリカ在住だし…。それで、最近は施設へ持ち込むことにしている。

 
 錆びたまま放ってあった出刃包丁と柄の部分が取れかけた柳包丁は、「有次」さんへ。普段使っている菜切り包丁はときどき砥直しに出しているが、出刃包丁と柳包丁は父亡きあと、使うこともなく放ったままであった。直るのなら使おうと思い、有次さんに持って行くと「2か月ほどかかるが修理可能」とのこと。きれいになって帰ってきたら、魚をさばくときに活用しよう。

 持ち手の部分が割れてしまったエッグベーカーは、「STOCK ROOM」さんへ。ヴィンテージ家具と雑貨の店だが、陶磁器の割れやひびを漆で継ぎ金銀などで仕上げる「金継ぎ」にも対応してくれる。この店の情報は以前新聞に載っていたのを切り抜いていて、今回初めて持ち込んだ。お店の人が「よく使いこまれてますね」と言って漆で継ぐ方法を丁寧に説明してくれたので、一安心。エッグベーカーは、私が小さいころは家族分あったはずなのだが、割れてしまってフルセット(ふたと受け皿)がそろっているのは、1つだけだった。その1つの持ち手が取れてしまって、そのまま使おうか…とも考えたのだが、直せるなら継いでもらおうと持ち込んだのだ。

 それから、いつもながらの繕いもの軍団の数々。春に冬物をしまうとき、膝が破れたズボンや袖口がほつけたオーバーなどを、繕ってから片づければいいものを、「冬まで時間あるし、あとでやろう」と部屋の隅に積んでおいたのがいけなかった。季節は廻り、気がつけばもう出番を迎えてしまった。木枯らし1号が吹いて、あわてて繕うはめに。必要にせまられてやると、早い!かさばる冬物だけに、部屋の隅の山が片付きすっきり。

 最後に、私の洋服。時代遅れの感じのセーター(でも、まだきれい)やお腹周りがひっこめばはけるズボン(毎年、はいてみるが無理)が、捨てられずに何枚かあった。おしゃれにはうるさく、私より数段細い妹に、「これ、やせたらはけるんやけど…」と見せたら、「こんなズボン、型が古いで。やせたとしても、今どきこんなんおかしい」とビシッと言われてしまった。その一言を聞いて、捨てることに決定。自分でもそう感じてはいたのだが、なかなか決心がつかなかった。妹の一言で背中を押され、きれいさっぱりお別れした。

 あぁ~、すっきりした~。
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わが家に残っているエッグベーカーのうちの一つ。持ち手はすでに取れ、ふたも割れてしまい、
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茶碗蒸用の陶器が割れてふただけが残ったのがちょうど合うので、代用している。


 
 
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by dodo-55 | 2012-11-14 21:34 | 家事・家仕事

雨の日曜日には

 シーズン中の土日は、たいてい息子の学童野球の練習や試合のお手伝いや応援で終わってしまう。特に今年は6年生なので、保護者も忙しい。でも、仕事上、週末に原稿を書いてしまわないと間に合わないこともあるので、そんなときは他の保護者に何とかお願いして、私はパスさせてもらう。
 困るのが、雨の日曜日。息子が試合か練習に行ってくれれば、家で原稿書きに没頭できるのだが、雨で中止になったときが大変。
 朝から一日ぽっかり空いた息子は、しばらくはテレビなどを見て時間をつぶしているが、「母ちゃん。暇や~。何したらいい~?」と私に聞いてくる。こちらも暇なら、映画やバッティングセンターに連れて行くとか、一緒にご飯を作るとかして相手できるのだが、仕事があるときはそうはいかない。

 野球以外の暇つぶしといえば、テレビ、ゲーム、マンガしかない息子だが、この3つを一日中やってろと言うのもよくないし、やってほしくない。困ったなぁ…。
 そこで思いついたのが、ボロぎれ作り。古くなったTシャツやブラウス、シーツなどがたまってる。それをはさみでジョキジョキ切って、小さいサイズの使い捨てのボロにするのだ。時間があるときにやろうと思って袋いっぱいにたまっていたのを、どさっと息子に渡した。
 「えぇ~。これ、ぜんぶ~?」と不満気だったが、「テレビ見ながらできるし、えぇやん。なぁ、職人さん、頼むわ」と、そのまま逃げる。

 2階で仕事をしていたが、昼までまったく声もしない。昼ご飯の用意をしに階下へおりたら、テレビを見ながらせっせとやっている。ボロは、最初に見せた見本通りの大きさにきちんと切って、重ねてある。おぉ、さすがは職人や。えらい、えらい。
 
「母ちゃん。このズボンどこ使うの?」と、息子のはき古したズボンを広げて見せる。「っていうか、こんなにつぎはぎしてあんのに、まだボロにして使うの?」。見れば、ひざの穴あきに当て布をして、それが破れてさらに上から当て布をして、次にはその下に空いた穴に当て布をして、3回縫い足したあとがある。
 「うわ~。こんなかわいそうなズボンはいて、学校行かされてたんや~。かわいそすぎる~」。
 「それを、まだボロで使うか」と息子はあきれ顔。あまりにもひどいズボンだったので、二人して「これは、ひどすぎる~」と笑いころげてしまった。結局、下の方の部分だけ、切ってボロにしたのだが。

 ボロ作りが終わってしまったので、午後からはミシン掛けをお願いする。昨年、家庭科で習って以来、ミシンにはまっている息子は、すでにたまっていた古タオルは雑巾に縫ってしまっていたので、もうない。代わりに、古バスタオルを足ふきマット用に縫ってもらうことにした。
 私のミシンより、最新型の「ばぁちゃんのがいい」と言うので、母のミシンを出してもらい、使い方を教えてもらって、さっそくやり出した。
 で、午後からも静か。1階から快調なミシンの音だけがかすかに聞こえてくる。いいぞ、いいぞ、その調子。
 夕方、下に降りたら、「ふぅ~。疲れた。やっとできた~」と職人さん。ご苦労、ご苦労。
 私の仕事もはかどったし、たまっていたボロ切りもタオル縫いもできたし、一石二鳥だった。
 それにしても、息子。ほんまに、職人肌やわ。将来は手に職つけたらいいかも。
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いらなくなったハンカチで、腕カバーを作った。トマト収穫のとき、アクで汚れるのでこれは必須。100均でも売ってるけれど、もらいもののキャラクターハンカチも使わずたまる一方だったので。小さくなった息子のパジャマの足の部分で作ったのもある。
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by dodo-55 | 2012-10-30 21:34 | 家事・家仕事

母さんが夜なべをして…?

「母さんが夜なべをして、手袋編んでくれた」―という歌があるが、昔は縫い物、編み物などは、女の夜なべ仕事だった。家事で一日中忙しい主婦は、家族の着物や洋服を作ったり、繕ったりする時間が、夜しかなかったのだろう。
そういえば、私が小学生だったころまでは、母が新しく作ってくれたスカートは、朝目覚めると枕元に置いてあり、その日はさっそくおニューのスカートでウキウキと学校へ行った覚えがある。破れたりボタンが取れたりした服や、ゼッケンや名札付けを頼んでおいた体操服なども、やはり朝にはできていて、きちんとたたんで置いてあった気がする。

それも今は昔。縫い物、編み物もすっかり趣味の世界になってしまった。
中高生のころには、手芸や編み物が学校でも流行り、友達の誕生日プレゼントを手作りしたり、冬の通学電車で編み物をしている子もよく見かけた。授業の合間に編み物をする子もいて、「誰に編んでるの~」と気になったりしたものだ。

そんな風景も今は見かけない。
趣味で自分や子どもの服やカバンを作る人はいるだろうけれど、夜なべまでする人はほとんどいないだろう。
私はミシンより手縫いが好きで、編み物は苦手。刺繍やアップリケなどの手芸は、小学校のころから続けている。と言っても、この10年くらいは、糸と針を持つ時間はほとんどない。息子のズボンの膝に次から次へと穴が開くので、膝あての布を縫い付けるときくらいか。

100均で売っていた、アイロンで簡単にくっつく膝あてを使ってみたが、すぐに取れてしまってまったく意味がない。結局ハギレを丸く切ってまつり縫いするのが、一番丈夫だ。それでも、その膝あてもすぐにすり切れ、再度上から当て布をすることになる。
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浴衣のハギレや古くなった私のGパンの一部など、いろんなきれを使っている。
たいていは丸い形にしているので、その上から「へのへのもへじ」やハートマークを刺繍してみたり、ちょっと遊んだりもしていた。

そんなズボンを、今まで何も文句を言わずにはいていた息子だったが、最近、「母ちゃん。ハートはやめて」だの、「なんでこんな色のきれ使うの。ズボンと同じ色のにして。目立つやんか」だの、いろいろ言い始めた。
「おんなじ色のハギレがなかなか、ないねん」と言い訳をしつつ、今どきこんなに何回も繕ったズボンを嫌がらずにはいている息子に、少々申し訳ない気持ちも。

この前、大きく穴が開いた靴下を捨てようとしたら、「え~!何で捨てるん?縫ったらまだはけるやん」と怒られてしまい、靴下ぐらいえぇやん…と、繕うのがめんどくさかった私は反省させられた。
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そんな息子は最近毎晩、ミシンで雑巾を縫ってくれている。家庭科で習い始めてハマッタらしい。いつか雑巾に…と思ってためておいた古いタオルが、どんどん雑巾に生まれ変わっている。半纏着て、コタツにミシン置いて、昭和の雰囲気さえただよう、冬の夜。
坊ちゃんが夜なべをして、雑巾縫ってくれた~なのだ。
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by dodo-55 | 2011-11-28 20:43 | 家事・家仕事

グリーントマトのジャムと生ゴミリサイクル

ハウス栽培のトマトのうち、廃棄される運命にあったグリーントマトを大量にもらってきた。
先日「Fint,takk!」のカフェランチでいただいたグリーントマトのジャムが美味しかったので、私も作ってみようと思ったのだ。
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完熟前の青いトマトなので、しばらくおいておいても大丈夫だろうとそのままにしていたら、どんどん赤くなっていく。ネットでジャムの作り方を調べたとき、「グリーントマトの場合は、赤いのをませると色が汚くなる」と書いてあったので、あわてて作り始めた。
ヘタを取り、皮ごとザクザクと小さく切って、砂糖をまぶして鍋で煮る。最後にレモン汁を加えて出来上がり。
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青臭い味を想像していたのだが、リンゴジャムに近いようなさわやかな甘み。
実は始めて作ったとき、鍋を火にかけたまま別の用事に気をとられ、焦がしてしまった。
でも、こげ茶色になったジャムは、なめてみると焼きリンゴの味! これはこれでいける。
2回目は、しっかり鍋の番をしていたので、きれいな色に仕上がった。

さて、ジャムを作ったときに出る、トマトのヘタやレモンの皮などの生ゴミ。
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こちらは、生ゴミリサイクルで土に生き返らせる予定。5月に長崎の「大地といのちの会」事務局へ出向き、教えていただいたやり方で、現在初挑戦中だ。先週あたりから、調理後に出る生ゴミには、EM菌入りの米ぬかで作ったボカシを混ぜ、フタつき容器にためている。
トマトの実は美味しく食べて、ヘタや皮は土に返してリサイクル。できた土で次の作物を育てる循環型で無駄がない。うまくいくといいな。
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by dodo-55 | 2011-07-08 18:12 | 家事・家仕事

物干し台でお花見

窓辺の机に向かって仕事をしていると、目の前をサラサラと白いものが流れていく。
また雪?と思ってしまったのは、今年はいつまでも寒く、3月になっても雪がちらつくことが多かったから。
桜は咲いたものの、今朝も結構冷え込んだし、風もあった。だから、てっきり雪かと思ったのだ。

目の前を通過した白いものは、桜吹雪だった。
うちの庭の桜…ではなく、裏の墓地にある桜の木。土塀を隔てたすぐ隣にあるので、まるでうちの木のように毎年楽しませてもらっている。
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今年はお花見にも行ってないし、今日はひとつ花見ランチといくか。
ちょうど息子も今日まで給食がないので、お昼に帰ってきた。
あり合わせの材料で焼き飯を作り、朝の残りのスープとお茶をお盆にのせて、物干し台へと運ぶ。シートを敷いて、小さな机を1つ出して、座布団は2枚。
満開の桜を見ながらの、即席お花見ランチタイム。
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「なぁーんや、残り物かぁ」と息子。しょうがないやん。急に思いついたんやし。
花見弁当はないけれど、満開の桜が目の前にあるだけで、贅沢な気分。
新学期が始まって、クラス替えがあって、息子もいろいろ話したいことも多いようだ。
友達のこと、先生のこと、野球のことなど、次から次へとよくしゃべる。

食べている途中で風が吹くと、はらはらと桜の花びらが舞い、お皿やコップの中へ飛び込んでくる。
あっという間に机の上や、シートの上が桜まみれ。
この桜もあと、2・3日かなぁ。
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by dodo-55 | 2011-04-11 21:12 | 家事・家仕事

つくろいもの

息子が持ち帰った給食エプロンの袋に、「エプロンの補修をお願いします」というお知らせの紙が入っていた。ボタンが取れかけている部分が一ヵ所。帽子のゴムも付け替え用が添えられていた。
給食エプロンはクラスのPTA委員さんがチェックしたあと、各家庭で補修をすることになっている。
月曜には持っていくので、土日の間にやらなければならない。ついでに他の繕いものも片付けてしまおうと、部屋の隅に積み上げてあった、穴あき、ゴムのび、すり切れズボン一式をどっさりと運ぶ。

それにしても、どうしてこう次から次へとズボンのひざに穴が空くのか。
少々のすり切れは、見て見ぬふり。ぱっくり口が開いたらタンスにしまわず、繕いもの置き場へ。
見つけたときに直せばいいのだが、明日やろう、週末にやろう…と思っているうちに、どんどんたまっていく。ボタンのとれたシャツ、穴の開いた靴下、ひざが見えるズボン、ゴムの伸びたパンツ…。
縫いものがきらいなわけじゃない。針と糸の時間は大好きだ。
お針子用具はいつでも使えるように机の上にセットしてある。
以前はもっと、ちゃっちゃと片付けてしまっていたはずなのに…。

繕いものを後回しにするようになったのは、携帯やパソコンのせいかもしれない。
メールのチェックや返信、ブログの更新などを毎日ちょこまかやっている時間が、繕いものの時間を奪ってしまっているような気がする。
無意識のうちに、日々結構な時間をそれに費やしているようで、気づけば「もうこんな時間!」ということもよくある。
昔はパソコンや携帯を使うことはなかったし、その分本を読んだり、繕いものをしたりしていたはずだ。
便利になって時間的余裕ができたようでいて、無駄に時間を使っているだけなのかもしれない。
読書や縫い物は時間はかかるが、その時間にやっただけの結果が見える。前に進んだという手応えがあるのがいい。

まぁ、今どき穴をかがったり、膝あてをしてまで衣類を着続けることもないのかもしれないが。
そんなことを考えつつ、チクチクと縫い針を進める。
目の前には、お気に入りのちりめんの針山を置いて。d0182852_21134840.jpg
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by dodo-55 | 2011-02-07 11:38 | 家事・家仕事

お正月恒例の。

年末年始の2週間は、普段とは違う買物、準備、後片付けなどに追われ、大人には慌しく過ぎていくものだが、子どもにとってはその気忙しさもまた、ワクワク感を伴うものなのかもしれない。
思い返せば私も子どものころ、年末の餅つきや大掃除、錦市場へのおせちの買出しなど、大人たちが忙しく立ち働くのを、お手伝いするのが妙にうれしかった記憶がある。
餅つきは臼から機械になり、おせち料理の種類と数も年々減りつつある。そして今年はとうとう錦市場への買出しもやめてしまった。
昔は、錦市場でしか手に入らない食材が多く、年末になると必ず決まった店で決まったものを買っていたのだが、最近では近くの商店街やスーパーでも買えるようになったからだ。
お正月にはみんなで楽しんだ、かるたや羽根つき、凧揚げなどもしなくなって久しい。

お正月の準備や楽しみでなくなってしまったものがある一方、この10年で新しく増えたお楽しみもある。
わが家のおせち料理は、昔ながらの煮炊きした定番ものが徐々に減り、肉料理やサラダなど洋風のメニューも定着してきた。その代表が、ユッケとローストビーフ。

d0182852_1556239.jpg毎年、大晦日に肉を買いに行き、元旦の朝にオーブンで焼くのは父の役目だった。

もともとは、肉好きの父がやり始めたのだが、父亡き昨年は母が焼き、今年は私が初挑戦した。
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ロースとビーフは、生肉をたたいたユッケとともに、元旦の夜の食卓に並び、集まった親戚とともに賑やかに食される。



そして、その晩餐のあとの恒例となっているのが、お楽しみ抽選会。
これも10年ほど前に父が始めたのだが、ちょっとした景品を用意しておき、参加者にもれなくプレゼントするというもの。父が用意した景品を袋に詰めたり、くじを作ったりを手伝っていた息子が、父亡きあとも「やりたい」と言うので、昨年からは私と息子で準備している。
父は毎年、チーズやおかきを景品にしていたが、代の代わった昨年は、箸置きと「懐かしのお菓子」を組み合わせた。
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どれも本物みたいでおいしそうだが、ずべて箸置き。
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懐かしのお菓子シリーズは、カレーせん、フィンガーチョコ、うぐいすボーロ、チャオ、カンロあめなどを用意。かわいいキャンディーも1本ずつ付けた。

そして今年は、「おつまみ」シリーズ。
業務用スーパーのおつまみコーナーで、いか天、ドライ納豆、おつまみナッツ、するめ、茎わかめ、黒糖バナナチップス、ココアピーなど、辛いの甘いの取り混ぜてそろえた。
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それから、縁起物の七福神チョコと干支おかき。
干支おかきは、袋におみくじ付きだったので、盛り上がった。
どちらも大袋にたっぷり入っていたのを、均等に分け、袋詰めしてくれたのが息子。
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手間の要る作業をうれしそうにやっていた。こんなお手伝いもここ何年かの恒例になっている。
年とともに、少しずつ変わりながらも残していきたい年末年始のひとコマである。
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by dodo-55 | 2011-01-07 11:24 | 家事・家仕事

やっぱり、冬仕度

裏のお寺の桜の葉が紅葉し始めると、やっぱり物干台が淋しい。
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結局、母も私もどうにも物足らず、今年も漬けることにした。
上賀茂の農家のおばちゃんに電話し、大根50本を注文。
今朝、いつもの軽トラで届けてくれた。「昨日、商いが終わってから、抜いて洗ったんや」。
中澤さんなので「なかちゃん」と私たちが呼んでいるおばちゃんは、今年83歳。旦那さんが亡くなってからも一人で畑を続けている。母が嫁いできたころは大八車で、最近は軽トラを運転して週に1度、育てた野菜を売りに来る。
軽トラから下ろした大根を玄関へ運ぶ。「形の悪いのやら10本ほどおまけしといたしな」となかちゃん。
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「これだけ全部一人で抜いて洗って、その歳ですごいなぁ」と母も感心している。
「コレもおまけしとくし、漬けたらええわ」とくれたのは、日の菜と赤かぶ。
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とりあえず、大根を4回に分けて2階の物干台へ運び、せっせと並べた。
息子に手伝わそうと思ったが、もう、学校へ行ったあと。
今年の大根は、おちびちゃんや二股ちゃんが多い。
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何だか、電車の座席に座っている人のようにも見える。
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隣席の人にもたれかかってうとうとしている人。
窓の方を向いて、外の景色を眺めている人。
大根たちのおしゃべりが聞こえてきそう。
みんなそろって「漬物駅」に向かう電車の旅だ。
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by dodo-55 | 2010-11-16 21:56 | 家事・家仕事

漬物物語

「今年は大根やめとこか」と母が言った。
毎年11月になると、上賀茂から野菜を売りに来るおばちゃんから大量の大根を買って、漬物にしていた。
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毎年100本近く漬けていたのが、年々数が減り、それでも昨年は50本。
大量の大根を2階の物干し台へ運び、朝に並べて干し、夕方には軒へ入れて雨露にあたらぬようにシートをかぶせる作業は父が、干し上がった大根を樽に漬け込むのは母がやっていた。
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父の体調が悪くなってからは、大根干しは私の仕事になり、「コレがアノお漬物になるんやなぁ」と漬物大好きな息子も干すのを手伝ってくれていた。
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毎日毎日、寒風にあてて干し、水分がぬけてしわしわになったら(これを息子は「ばぁちゃんくらいになったら」と表現)、階下へ運んで庭の樽に漬け込む。
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母が足の手術をしてからは、重い漬物石をのせたり下ろしたりは、私の仕事になった。
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ぬかと塩に漬け込むと、しわくちゃばあさんのはずの大根から、さらに水分が出て樽に水が溜まる。そのたびに水分を取り除き、年末か年明けごろには、パリパリと歯応えのいい、わが家の味となり食卓に上る。

昔は家族全員がこれを食べ、父と母二人になってからも母は、嫁いだ娘たちに分けたり、漬物好きの友人やご近所さんにせっせと配っていた。
樽いっぱいの大根も、食べていくにつれて、樽底のものは発酵が進み、酸味をおびてくる。
「この、匂いと酸っぱさがいいねぇ」と、樽底の方が好きという昔ながらの漬物ファンもいる。

そういえば、最近の漬物は酸っぱくない。すっぱいのが特徴だったはずの「すぐき」でさえ、酸っぱくない。
親戚の漬物店のおばちゃんの話では「最近はすぐきが酸っぱいと、腐ってると思わはる」そうだ。
家庭で漬物を切るのも面倒がられるようで、すぐきもしば漬けも、酸っぱくなくて刻んであるものが良く売れるのだとか。

漬物を毎回食べる分だけ樽から出して、洗ってぬかを落とし、切って出すのは、ご飯仕度の忙しい合間にする作業としては、正直じゃまくさい。
それに、今はおかずもそろっているので、漬物などなくても十分ご飯が食べられる。

いくらおかずがあっても、母の作った漬物と梅干と塩昆布でご飯を食べていた父が亡くなり、保存食の一大消費者が減ってしまった昨年は、漬けた大根はほとんど人にあげてしまっていた。
「これでは、人にあげるために漬けているようなもんやしなぁ」と母と私。

寒い中でのめんどくさい作業がなくなって楽になるはずなのに、冬の家仕事がまたひとつ減ってしまい、たまらなく淋しい。
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by dodo-55 | 2010-10-29 10:49 | 家事・家仕事