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漬物物語

「今年は大根やめとこか」と母が言った。
毎年11月になると、上賀茂から野菜を売りに来るおばちゃんから大量の大根を買って、漬物にしていた。
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毎年100本近く漬けていたのが、年々数が減り、それでも昨年は50本。
大量の大根を2階の物干し台へ運び、朝に並べて干し、夕方には軒へ入れて雨露にあたらぬようにシートをかぶせる作業は父が、干し上がった大根を樽に漬け込むのは母がやっていた。
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父の体調が悪くなってからは、大根干しは私の仕事になり、「コレがアノお漬物になるんやなぁ」と漬物大好きな息子も干すのを手伝ってくれていた。
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毎日毎日、寒風にあてて干し、水分がぬけてしわしわになったら(これを息子は「ばぁちゃんくらいになったら」と表現)、階下へ運んで庭の樽に漬け込む。
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母が足の手術をしてからは、重い漬物石をのせたり下ろしたりは、私の仕事になった。
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ぬかと塩に漬け込むと、しわくちゃばあさんのはずの大根から、さらに水分が出て樽に水が溜まる。そのたびに水分を取り除き、年末か年明けごろには、パリパリと歯応えのいい、わが家の味となり食卓に上る。

昔は家族全員がこれを食べ、父と母二人になってからも母は、嫁いだ娘たちに分けたり、漬物好きの友人やご近所さんにせっせと配っていた。
樽いっぱいの大根も、食べていくにつれて、樽底のものは発酵が進み、酸味をおびてくる。
「この、匂いと酸っぱさがいいねぇ」と、樽底の方が好きという昔ながらの漬物ファンもいる。

そういえば、最近の漬物は酸っぱくない。すっぱいのが特徴だったはずの「すぐき」でさえ、酸っぱくない。
親戚の漬物店のおばちゃんの話では「最近はすぐきが酸っぱいと、腐ってると思わはる」そうだ。
家庭で漬物を切るのも面倒がられるようで、すぐきもしば漬けも、酸っぱくなくて刻んであるものが良く売れるのだとか。

漬物を毎回食べる分だけ樽から出して、洗ってぬかを落とし、切って出すのは、ご飯仕度の忙しい合間にする作業としては、正直じゃまくさい。
それに、今はおかずもそろっているので、漬物などなくても十分ご飯が食べられる。

いくらおかずがあっても、母の作った漬物と梅干と塩昆布でご飯を食べていた父が亡くなり、保存食の一大消費者が減ってしまった昨年は、漬けた大根はほとんど人にあげてしまっていた。
「これでは、人にあげるために漬けているようなもんやしなぁ」と母と私。

寒い中でのめんどくさい作業がなくなって楽になるはずなのに、冬の家仕事がまたひとつ減ってしまい、たまらなく淋しい。
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by dodo-55 | 2010-10-29 10:49 | 家事・家仕事

久しぶりの手作り市

毎月第4日曜に開催される、上賀茂神社の手作り市をのぞいてみた。
今年は春に来て以来、半年ぶり。以前よりアクセサリーや布雑貨の店が増えたように思う。
私は身も部屋もチャラチャラ飾るのは好きではないのだが、小さいモノが大好き。
付けてたり置いたりしているのを目ざとく見つけてくれる人がいたら、「これはね…」と説明できるようなストーリーのあるものがいい。
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アクリル樹脂でできた蝶のピアス。翅には果物の絵が。イチゴも可愛かったが、迷った末、バナナとキウイの切り口が描かれたものを選ぶ。

ちっちゃいモノ好きの私にはたまらん、ミニチュア食べ物のストラップ。
おにぎり、和菓子、洋菓子と選びきれずに3つとも購入。
うち、おにぎりは、友人で私のブログ開設アドバイザーでもあるわこさんにプレゼント。わこさんが毎月開催する「紫苑おむすびの会」にちなんで。
残る2つは、妹に1つ選ばせて、残った1つを自分用にしようと思っている。

前回来たとき、こことは別のミニチュアの食べ物雑貨を販売している店の前でも、あれこれ手にとっては「カワイイ~!」を連発して、なかなか離れられなかった覚えがある。

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こちらも専用金具をつければストラップになる布製、身長5cmのてるてる坊主。
と思って買ったのだが、持って帰ってよく見れば天使だった。
どうりでお店の人が「願いをかなえてくれますよ」と言ったはずだ。


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前回、濃厚な練乳みたいな味のミルクジャムを買ったお店で。今回は、ロイヤルミルクティージャムをゲット。
滋賀県米原市産・伊吹牛乳と愛媛県産・有機紅茶、北海道産・てんさい糖で作られたジャム。味が気になる~。いつもととちょっと違った味があると、朝のパンが楽しくなる。

手作り市では、お店の人と材料や作り方や使い方など、おしゃべりできるのがいい。
モノに込められた思いや楽しさが伝わるから。
ふだんの買物も、スーパーでカゴにポイポイより、個人商店でお店の人としゃべりながら買うのが楽しい。
買物の楽しさは、モノを得ることだけじゃなく、モノにまつわる情報やストーリーを知ることにもあると思う。
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by dodo-55 | 2010-10-27 12:06 | 買い物

買物考

10月のある日。近くの商店街の小さなスーパーで買ったもの。
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しめて、1162円。
この日は肉が安売りだったし、必要なもの以外は買っていないということもあるが、それにしても安い。
これだけの食材があれば、何種類ものおかずが作れるし、味を変え形を変え、何食分かの食卓に登場することになる。
外食したらほぼ1食分の値段やな~。これやから、自分で作るのはやめられへん…と頭で計算してしまうのは、学生時代の自炊生活のときからのクセ。

ダイコン、セロリ、オクラ、カイワレ、ホウレンソウ、ブロッコリーと、選んだ野菜は偶然すべて100円以下だった。一応、すべて国産。大きさや重さや作る手間ひまなんかは、値段に反映されているのかな?
畑をやり始めてから、きれいでおいしい野菜を育てるのは本当に難しいと感じている。
今年は野菜が高いと言われているけれど、この値段。
本来の旬からいえば、オクラはもう収穫時季は過ぎてるし、ダイコンやブロッコリーは畑に種や苗を植えたばかり。今は年中たいていの野菜があるから、本当に旬がわからなくなってきている。

安く買物できたのはいいけれど、肉にしろ野菜にしろ、パックやラップや使うときに出るゴミの多さにはうんざりする。
先日テレビで見たのだが、ミカンを入れている網袋が赤いのは、人間の目の錯覚を利用してるのだとか。赤い袋に入れることで、中のミカンのオレンジ色が濃く見えるとのこと。
そういえば、オクラは青い網袋に入っている! これもその原理を利用しているのかな。
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by dodo-55 | 2010-10-26 09:32 | 買い物

いい問題

お風呂に入っているとき、息子が「母ちゃん、クイズやろう」と言い出すことがよくある。
息子が出す問題は、たいていプロ野球選手か、好きなアニメやお笑い関係のものが多い。

昨晩の問題はなかなかの難問だった。
問題:次の4つの家族のうち、家が持ち家でないのはどれか?
   1.ドラえもん 2.ちびまるこちゃん 3.サザエさん 4.クレヨンしんちゃん

4のしんちゃんは、持ち家のはず。
妹のヒマワリが生まれる前は、アパートに住んでいた。
家を買う場面がマンガの単行本に出てきたので、現在テレビ放映中のしんちゃんが住んでいる1軒家は持ち家だ。

残る3つも1軒家だが、持ち家でないのはどれ?
2のまるこちゃんも、3のサザエさんもおじいちゃんが居るし、たぶん持ち家だろう。
…ということは、1のドラえもん?

勘で答えたら正解だった。で、根拠は?
「マンガの中で、のび太のお母さんが『早く自分の家を持ちたいわ』て言うてはったから」だそう。

う~ん。どうなんかなぁ。ドラえもん(のび太)の家は借家?
そういえば、昔は1軒家でも持ち家ではなく、何十年も住んでいる借家が結構多かった。
値段も借りた当時のまま、ほとんど据え置きで。
私の祖母の家も、その周り一帯の家もそうだった。

まるちゃんもサザエさんも、描かれているのは何十年も前の時代だから、借家ってこともありうる。
正解は謎だ。それにしてもこれは、深い、いい問題だ。
よく、こんな問題思いついたなぁ。

ちなみに、問題ののび太のお母さんのセリフは、家にあるマンガ本の中にちゃんと出ていた。

のび太母「また家賃があがったのよ。早く自分の家を持ちたいわ」
のび太父「ゆめだよ。こう土地が値上がりしちゃ…」
のび太母「ほんと…」
  (「ドラえもん・恐怖編」小学館コロコロ文庫の「ひろびろ日本」より)
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by dodo-55 | 2010-10-19 09:53 | 悪ガキ