タグ:体育会 ( 1 ) タグの人気記事

お弁当のはなし(1)

 私が大学生のとき所属していた軟式庭球部(今は、ソフトテニスと言うらしいが)では、試合で遠征に行くとき、女子部員が男子部員も含む全員分の弁当を作らなければならなかった。
 
 授業などの関係で遅れて参加する部員もいたので、朝からまとまって行く1年から3年までの全員分を女子部員の頭数で割り、一人当たり2~3個だったと記憶している。
 先輩女子からは「大変だから、おにぎりだけでいいよ」と言われてはいたが、おにぎりだけの弁当はほとんどなく、やはり卵焼きだのカラ揚げだの、何らかのおかずを2~3品入れるのが常だった。使い捨てのパックに、おにぎりとおかずを詰めて、割箸付けて、新聞紙や包装紙で包んで持って行く。
 遠征先が近い場合は会場で、たいていは移動中の電車の中でお昼を食べることになる。女子が作ってきた弁当を、誰が誰にということもなく、適当に配っていく。どれも同じような大きさで、新聞紙に包まれていたし、大学生が作る弁当なんて中身はどれも同レベル。どの先輩に食べてほしいとか、どの男子に渡したいとかいう余裕はまったくなかったし、男子の方も旨かったまずかったなど、文句やほめ言葉も一切なく、事務的に作って配り、食べていた気がする。

 体育会のクラブだったので練習も規律もかなり厳しく、しかもそこそこ強かったので、遠征に行くときはピリピリしていた。電車に乗ったら1年生が一番に席取りに走り、上級生から座ってもらって、席がなければ下級生は立ったままとか。宿泊先の食事のときは、上級生の間に1年生が座り、ご飯がなくなりかけたらすぐ「おかわり入れましょうか?」と気配りするとか。旅行気分なんてまったくなかった。

 遠征の前日はもちろん日没まで練習があるし、当日朝の集合は早い。始発の電車ということも多かった。集合時間に間に合うように早朝から2~3人分の弁当を(もちろん無償で)作って持って行く。今から思えば、なんで女子だけが…と思うのだが、そんな大変なことをやっていたということさえ、長い間、まったく忘れていた。ひと昔前の体育会系バリバリのクラブなので、こんなことを嫌とも思わず普通にやっていたが、いやいや、ようやってたわ自分。

 最近、大学生主催の「お弁当の日」に時々混ぜてもらっているが、一品持ち寄りでワイワイと楽しい。私が大学生のころは、こんな緊張感たっぷりの「弁当の日」で鍛えられたのだった。
d0182852_2023488.jpg

 今日のお弁当。トンカツ、野菜の卵炒め(キャベツ、ジャガイモ、タマネギ、トマト、しめじ)、もやしと桜貝割れのナムル、カボチャの煮物、ピクルス(胡瓜、大根、パプリカ、ブロッコリー)
[PR]
by dodo-55 | 2014-10-22 20:16 | 食べ物飲み物