息子が持ち帰った給食エプロンの袋に、「エプロンの補修をお願いします」というお知らせの紙が入っていた。ボタンが取れかけている部分が一ヵ所。帽子のゴムも付け替え用が添えられていた。
給食エプロンはクラスのPTA委員さんがチェックしたあと、各家庭で補修をすることになっている。 月曜には持っていくので、土日の間にやらなければならない。ついでに他の繕いものも片付けてしまおうと、部屋の隅に積み上げてあった、穴あき、ゴムのび、すり切れズボン一式をどっさりと運ぶ。 それにしても、どうしてこう次から次へとズボンのひざに穴が空くのか。 少々のすり切れは、見て見ぬふり。ぱっくり口が開いたらタンスにしまわず、繕いもの置き場へ。 見つけたときに直せばいいのだが、明日やろう、週末にやろう…と思っているうちに、どんどんたまっていく。ボタンのとれたシャツ、穴の開いた靴下、ひざが見えるズボン、ゴムの伸びたパンツ…。 縫いものがきらいなわけじゃない。針と糸の時間は大好きだ。 お針子用具はいつでも使えるように机の上にセットしてある。 以前はもっと、ちゃっちゃと片付けてしまっていたはずなのに…。 繕いものを後回しにするようになったのは、携帯やパソコンのせいかもしれない。 メールのチェックや返信、ブログの更新などを毎日ちょこまかやっている時間が、繕いものの時間を奪ってしまっているような気がする。 無意識のうちに、日々結構な時間をそれに費やしているようで、気づけば「もうこんな時間!」ということもよくある。 昔はパソコンや携帯を使うことはなかったし、その分本を読んだり、繕いものをしたりしていたはずだ。 便利になって時間的余裕ができたようでいて、無駄に時間を使っているだけなのかもしれない。 読書や縫い物は時間はかかるが、その時間にやっただけの結果が見える。前に進んだという手応えがあるのがいい。 まぁ、今どき穴をかがったり、膝あてをしてまで衣類を着続けることもないのかもしれないが。 そんなことを考えつつ、チクチクと縫い針を進める。 目の前には、お気に入りのちりめんの針山を置いて。
by dodo-55
| 2011-02-07 11:38
| 家事・家仕事
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